カンファレンスイベントで会場回線を過信してはいけない

前段

PHP Conference Japan 2023が 10/08 に大田区産業プラザPiOで行われたわけですが、開会直後に提供している無線LANがいきなり不安定になってしまい、そのまま一部の部屋以外で提供できない状態になってしまった。

この記事では、なぜそのようなことが発生してしまったか?という点に関して解説しようと思う。

結論

会場側設備として入っているNAPT-BOXが YAMAHA RTX1200 という 15年前*1に発売されたルータで、来場者を捌けるだけのNAPTセッションテーブル*2が備わっておらず、NAPTテーブル溢れ*3を起こしてしまった。

*1:2008年10月発売

*2:Network Address Port Translation Session Table, プライベートIPとグローバルIPのポート変換の紐付けを保存しておく台帳

*3:NAPTの管理台帳がなりなくなること

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アンテナ設計 分配編

これは

アンテナ端子数が20とか30とかを超えてしまった逸般の誤家庭に於ける分配設計のお話。 応用としてマンションとかアパート、豪邸のようななんかアンテナ端子がいっぱいある場所の設計にも使えるかも。しらんけど。

前提事項

この記事を読む上で知っておきたい知識をあなたに。

信号品質

信号品質とは、信号の品質の良さを表す値である
SN比 (Signal Noise 比) とも呼ばれ、この値が大きいほど信号の品質が良い。こちらは信号の強さではないが、あまりにも信号が弱い場合は下がる

メーカーによって値の設定が全く異なるため、同一メーカーの機器で測定をしたものを除いてどちらのほうが品質が良いとか言えない代物である

テレビジョン受信機などで表示される 「アンテナレベル」はこちらの値であり、信号強度ではない

アンテナレベル

信号強度

機材に寄っては「受信強度指数」と呼ばれたり、PanasonicのCATV向けSTBの隠し機能 *1 として見れたり
こちらは流れてくる信号の強さを示す値で、品質は関係ない。

信号強度、信号品質

*1:PanasonicSTBで見る方法としてはリモコンの「サブメニュー」→「受信状況」で受信状況を表示した状態でリモコンの「決定」ボタンを10秒以上長押しするとなんか表示される

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無線LANを広く使う方式の比較 (メッシュ 中継機 ローミング)

はじめに

  • 家に無線LANが届かない部屋があるんだけど、色々エリアを伸ばす方法があってよくわからないんだよね。という話があり、解説を書くことにしました。
  • 仕組みを簡単に説明しつつ、どの場合はどの方式を使うのが一番良いのかについて説明していきます。

仕組みの説明

ローミング

ローミングとは、複数の同一のSSID及び暗号化設定を行った無線LAN APを信号強度・信号品質などから自動的に判断して、クライアントが切り替える仕組み
日常的に利用するものとしては、新幹線や高速道路で高速移動しているときに携帯の通話が切れないように基地局を切り替えていく仕組みとだいたいほとんど同じ仕組みにです。

ローミングの解説

中継機

中継機とは、無線LANのアクセスポイントのエリアを広げる方法の1つで、今ある無線LANの電波を中継して、エリアを広げる仕組み。

イメージとしては、APさんが「熊が出た、逃げろー」と叫ぶと、それを聞いた中継機さんが「熊が出た、逃げろー」と再度叫んで、APさんからの声が直接届かない人に伝えたいことを伝えているような姿を想像すれば良い。

つまり、中継機は「電波が届かない場所」に設置するのではなく、電波を届けたい場所との間に設置して、APと中継機の間の通信が確保される必要がある。

中継機の解説

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KX-FAN55 (Panasonic 電話子機) のバッテリーセルを交換する

はじめに

  1. バッテリーの分解・改造は推奨されない行為です。真似される方は自己責任で行ってください。
  2. 純正バッテリーは 2000円程度で購入できるものです。正直、新品を購入されたほうがいいと思います。
    Panasonic デジタル コードレス 子機用 電池パック KX-FAN55
  3. この方法では、200~400円程度でバッテリの復活が可能です。
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フレッツ光ライトの課金対象に関する考察

フレッツ光ライトは 2023年3月31日 に新規受付終了、 2025年3月31日 にサービス終了するそうです。あぼーん。ちなみに、後継サービスはお値段変わらず電話だけの機能になるそうです。2023年から固定料金の距離別料金が廃止されて、全国均一料金になるので、メリットは1mmもなくなります。みんなで加入電話に戻そう!(馬鹿じゃない?)
本当にフレッツADSLの客を巻き取る気があるなら、上下 10Mbps を 3000円くらいで提供すればいいのに。

これは

フレッツ光 ライトの課金対象を調べてみた考察

フレッツ光ライトとは

インターネットを利用すると考えると、最大速度 100Mbps で、重要課金制のフレッツ光200MBから従量課金になり、1200MB(マンションタイプの場合は970MB)で最大料金になる。こんなプラン一体、誰が使うんだよ!みたいなプラン

実際は、インターネットを全く利用しない事務所1とかで3本アナログ回線を引いている場合とか、2本ISDNを引いている場合とかに使うと電話代が安くなりますよ!というひかり電話」のためのプラン

試算

フレッツ光ライトはひかり電話のためのプランであるということを説明するための項目

この項目は本質とは異なるので読み飛ばして頂いて構わない

だいたいここら辺をクリックすると、本題とは全く関係ないどうでもいいセクションが展開されます

以下は、プッシュ回線及びナンバーディスプレイを契約している場合の料金

加入電話 3級局 プッシュ回線

以下のことを考慮して計算を行う

家庭用

1回線あたり
基本料金 1870 + ナンバーディスプレイ 440 = 2310円/月

  • 2回線だと 4620円/月
  • 3回線だと 6930円/月

事務所用

1回線あたり
基本料金 2750 + ナンバーディスプレイ 440 = 3190円/月

  • 2回線だと 6380円/月
  • 3回線だと 9570円/月

ISDN

以下のことを考慮して計算を行う

  • ISDNは1回線に電話番号を3つまで契約できる
  • ISDNは1回線で2通話まで同時通話可能である
  • よって、2本も3本も引くことは考慮しない(面倒なので)

家庭用

基本料金 3058 + ナンバーディスプレイ 440 = 3498円/月

  • 電話番号が2番号だと + 330円 = 3828円/月
  • 電話番号が3番号だと + 440円 = 3938円/月

事務所用

基本料金 3883 + ナンバーディスプレイ 440 = 4323円/月

  • 電話番号が2番号だと + 330円 = 4653円/月
  • 電話番号が3番号だと + 440円 = 4763円/月

フレッツ光ライト + ひかり電話

以下のことを考慮して計算を行う

  • 2番号以上の契約では、ダブルチャネル(220円/月)を契約するものとする
  • ひかり電話では、5番号まで電話番号を追加(110円/番号/月)できる
  • 2番号以上の契約では、ダブルチャネルを契約しているものとして計算

フレッツ光ライト 基本料金(戸建て) 3080 + ひかり電話(ベーシック) 550 + ナンバーディスプレイ 440 = 4070円/月

  • 電話番号が2番号だと + 330円 = 4500円/月
  • 電話番号が3番号だと + 440円 = 4610円/月

アナログ回線で2回線以上、ISDNは事務所用プランを契約しているなら「フレッツ光ライト+ひかり電話」の構成が安くなる。が、家庭用ISDNより500円くらい高いという地味に微妙なプラン

まぁ、そんな番号持っているということは、いっぱい電話するんでしょうから、全国一律料金のひかり電話のほうが最終的には安くなりそう

フレッツテレビはフレッツ光ライトでも契約が可能となっており、JCOMとおさらばして、しかもいっぱいある電話回線をまとめるとかいう案件になるとかなりのコストカットが見込めます

フレッツ光における通信対象

フレッツ光における通信対象は以下の種類が上げられる ※過不足があればコメントで教えていただきたいです※

  1. プロバイダに PPPoE で接続して 通信する
  2. プロバイダに IPoE で接続して 通信する
  3. フレッツ網と直接接続された事業者IPv6で 通信する
  4. フレッツv6オプションで 網内折返しで 通信する
  5. NTTサービス へ 通信する
  6. IP通信以外の信号2 (フレッツテレビ)

  1. 「いまどきそんな事務所なんてない」と私は思いますが、未だにあるみたい
  2. フレッツテレビはIP通信ではなく、テレビ信号を光へ変調して一方的にNTT局社から全加入者に向けて送信する仕組みを利用している
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マンション光回線の配線方式のお話

これは

マンション光配線の方式別になぜ速度が出ないのか?を解説する資料

配線方式によって天地の差が出るマンションタイプの回線を、できる限り快適に利用したい人向けの情報

付随情報として、J:COMとかのCATVの話や、UCOM光とかBB4Uとかのマンション共有インターネットの話も載せておく

(注意) 一部例外はあります。例外につきましては、「そういうこともある」だと思って下さい。

想定すべき前提知識

  • フレッツ光auひかりの分岐数は方式に関わらず 1収容 あたり 最大で 32 回線 となる
  • 光配線方式はGE-PONの仕様上、どの事業者でも最大分岐数は32分岐となる
    • NUROの採用するG-PONは規格上の最大分岐数は64~254となっているが、実際の運用は資料がないのでわかりません
    • NTT の シェアドアクセスを利用している以上、8以上、8の倍数(8, 16, 24, 32, .... )分岐されていることは想像できる
  • わかりやすく解説するために、実際の配線と異なる箇所がある1
  • 電電公社はNTTの電話局を示すただのマークであり、特定の事業者を示すものではない

3つの光回線の配線方式(大手事業者編)

マンションタイプの光回線の配線方式は以下の3種類が存在する。建屋によっては複数の方式を利用することができる場合もある

  • VDSL 方式: 最大53Mbps~1Gbps (※上下合計)
  • LAN配線方式: 最大100Mbps~1Gbps
  • 光配線方式: 最大100Mbps~1Gbps

速度だけ見ると、どれも同じように見える。ただし、実際は全然違います・。・

それぞれの方式にどんなメリットデメリットがあり、なぜ遅くなるのかを解説する


  1. 実際はファミリーではNTT局舎内の1次スプリッタで4分岐、電柱上の所外スプリッタで8分岐の合計32分岐となる。 NTT資料
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